わたしたちが「風邪」と呼んでいる病態のほとんどは、上気道(=鼻~口・のどまでの範囲のこと) が、ウイルスなどに感染することによって起こります。症状としては、くしゃみや鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳や痰、発熱などがあり、正確には「風邪症候群」といいます。 Copyright© 投稿日:2019年1月16日 更新日: 2019年1月19 日. このように、のどと鼻はつながっていて、密接に関係しているのです。, 鼻うがいは、ウイルスなどの異物や溜まった鼻水を洗い流せたり、鼻の粘膜を湿らせておくことで鼻腔内の乾燥を防ぐことができ、ウイルスの侵入を防ぐこともできます。, ただし、効果をしっかり出すには、適切な濃度・温度の食塩水を使用することと、正しい方法で行う必要があります。誤った方法はかえって症状を悪化させたり、別の症状をひき起こすこともあります。 あんなに暑かった日々はどこへやら、日中の陽射しに心地よさを感じたりもしますが、朝晩はすっかり涼しくなってきました。これからは、涼しさよりも「寒さ」が強まってきます。こうなってくるといよいよあの季節、「風邪の季節」の到来です。, 冬の訪れを感じるようになる要素には、大きく2つあります。1つは気温、1つは湿度です。 乾燥や低温の環境は、特にウイルスの活動や飛散を活発にします。さらに乾燥によって、ウイルスが地面に落ちるまでの速度がゆっくりになることで、ヒトはそのウイルスを吸い込みやすくなってしまいます。さらに、のどの粘膜は、乾燥によって炎症を起こしやすくなり、病原体から防御する力が弱くなってしまうのです。 ※沸騰したお湯1リットルに9gの塩を溶かし、40℃くらいまで冷ます(沸騰していない水道水は雑菌の繁殖リスクと、塩の溶け残りがあるため、使用しないこと) 「のどなのに鼻をうがいするの?」と思いましたか? 4.1日3回程度にする © 2020 NETA-LIFE【ネターライフ】 All rights reserved. 鼻うがいは風邪の予防に良いらしい・・・って聞くけど・・・本当に効果があるの?風邪の予防にしか効果が無いの?他の効果は?って、仕事柄よく質問されます。今回は、私の体験談を元に、鼻うがいの効果を語りたいと思います。 ※やりすぎは逆効果で、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性がある。, 鼻うがいは、慣れるまでは鼻の奥にツンとした痛みを感じたり、むせてしまうことがあります。しかし慣れてくると、意外とスッキリして、気持ち良さを感じるかもしれません。 ※この時、唾液や洗浄液を飲み込まないようにする。洗浄液が耳管に入り中耳炎を起こすことがあるため注意する。勢いよく注入すると、鼻の粘膜を傷つけることがあるため、水圧にも注意する。 ※水分が残っている状態で鼻をかむと、中耳炎の原因になる 風邪で鼻が詰まっていてすごく不快な時に、鼻うがいをして洗い流してしまいたい!と強く思いますよね?, でも鼻うがいをすると、風邪を悪化させて逆効果になるという声がチラホラ聞こえてきます。, そこで今回は鼻うがいは風邪には逆効果なのかを気にしている人に向けて、悪化しない方法があるのかをご紹介していきます。, 鼻うがいをすると普段洗い流すことのできない粘膜の部分を綺麗にできるので、風邪にとても効果がありそうですよね?, 鼻風邪はウイルスが鼻粘膜に付着してかかるので、鼻の中を綺麗にすれば良くなりそうなイメージがあります。, しかし風邪の場合には、あまり鼻粘膜を洗い流したところで良くならないのが一般的です。, 鼻うがいの目的は、鼻に付着した花粉などのアレルギー物質を洗い流していくことになります。, 風邪は鼻粘膜から付着したウイルスが体のあらゆる場所に移動してしまうので、鼻の粘膜を洗い流したところで今度は喉が痛くなる可能性もあります。, あくまで表面に付着した花粉を洗い流すことしかできないので、風邪の鼻うがいはその他の危険要素から逆効果になってしまうことが多いのです。, 鼻うがいをしたのに逆効果になって、余計に症状が悪化してしまったという声をよく聞きます。, 喉のうがいと同じように洗い流しているだけのようにも思いますが、なにがいけなかったのでしょうか?, 鼻うがいをするときに水道水を使う人が多いですが、実は家庭の水道水は目に見えないサビが混じっている場合があります。, その状態の水道管から出る水道水を使って鼻うがいをしてしまうと、デリケートな鼻の粘膜を傷つけてしまうリスクがあるのです。, また水道水には殺菌のための塩素が含まれていますが、この塩素も鼻の粘膜にダメージを与えてしまう可能性があります。, 鼻うがいをするときは精製水やミネラルウォーターを使うと、不純物が含まれていないので安心ですね。, 鼻うがいをするときに多くの人が不快に感じるところが、あのツーンとした痛みですよね。, あのツーンとした痛みは体の内側と外側の浸透圧が異なるために起きるもので、塩分濃度をきちんと計れば解消されます。, 鼻うがいのための塩分濃度は0.9%が好ましく、それ以外では痛みを感じるため、逆効果となってしまうのです。, 0.9%に合わせるためにはきちんと計量する必要があり、鼻うがいには手間をかけていかないと効果を感じにくくなってしまいます。, そのため鼻うがいをやり過ぎてしまうと、粘膜に対して刺激になり逆効果になってしまいます。, 粘膜を洗い流すとその分デリケートな状態になって、余計に細菌やアレルゲンが付着しやすくなってしまうのです。, 逆に鼻うがいをしてもすっきりしないときは、病院に行ってきちんと治療したほうが早く治る場合が多いです。, その場合は医師に鼻うがいをしたけどスッキリしなかったことを伝えて、不快感の原因は何なのかを検査してもらってくださいね。, 鼻うがいをして風邪の症状が悪化してしまったら、せっかく良かれと思ってしたことが裏目に出てしまいますよね?, まずすぐに実行するのではなく鼻うがいをする前には、やるべきことが3つほどあります。, 風邪ではない花粉症や副鼻腔炎には鼻うがいは有効ですが、風邪の時はあまり効果が見られないことが多いです。, 花粉症でも風邪のような症状が出るので、なかなか素人が判断するのは難しい面があります。, 自分で判断がつかないときは病院で診てもらってから鼻うがいをしていいか聞くのが一番良いでしょう。, 風邪というのは症状が幅広すぎて、なにをもって風邪というのか明確にはわかりませんよね?, 鼻うがいをするよりも体調を悪化させないためにできることはたくさんあるので、まずはそれを実践してみるようにしましょう。, 体を休めたり栄養のあるものを食べたり、意外と鼻うがいをするよりも風邪に効果があるのです。, 鼻うがいは粘膜を逆に弱めてしまうこともあるので、安易におこなうことはしないで先にできることを考えることも大切です。, 鼻が詰まって眠れない時は脇を圧迫したり、詰まっていないほうを下に向けて横になることで軽減してくることがあります。, また鼻がすごく詰まっているときに鼻うがいをすると、なんとか鼻通りを良くしたいと何回も鼻うがいをしてしまうケースが多くなります。, そうなると粘膜を痛めてしまって、余計に風邪の症状が悪化してしまうこともあるのです!, それは本末転倒なので、できればすぐ鼻うがいをする前に一呼吸おいて考えてみてくださいね。, 鼻うがいを本当にしても良いのか不安に思ったら、風邪の診断をしてもらうついでに医師に相談することも大切です。, それぞれ研究に基づいて自身の見解を述べてくれているので、基本的に診察を受けた医師に従うのが良いと思います。, もし鼻うがいをしても良いということならば、タイミングや回数など詳しくやり方を聞いておくのも良いですね。, いろいろ自身で鼻うがいについて模索するのも良いのですが、やはりここは専門医の見解を聞いて正しい答えをもらうということが確実なのではないでしょうか?, 鼻うがいが必要ないとの診断でも効果の期待できる薬をもらって、しっかり治すことを一番に考えていきたいですね。, 鼻うがいは本来鼻の粘膜に付着したアレルゲンである花粉やホコリを洗い流すためのもので、風邪を治すためのものではありません。, しかも水道水や塩分濃度の異なったうがい液を使った場合には鼻の粘膜を傷つけて、逆効果になってしまうこともあるのです。, そのため鼻うがいをする前は本当に風邪なのかを確かめたり何か自分でできることはないかと考えたり、医師に相談して詳しく診てもらう方法が対処法として挙げられます。, 鼻うがいは必ずしも症状に対して効果があるものではなく、場合によっては逆効果になってしまうこともあるということを頭に入れておきましょう。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。. 体感温度が「涼しい」から「寒い」に変化してくると、厚めの上着を出したり、家の中に暖房器具を用意しますよね。 寒くて乾燥しがちな冬は、ウイルスの活動や飛散を活発になる季節。まさに「かぜの季節」と言えるでしょう。そんな季節こそ予防が重要です。今回はのどの不調を感じている方へオススメの「鼻うがい」をご紹介。積極的な予防で風邪の季節を乗り越えましょう! そうは言ってもかかってしまうのが風邪というもの。のどの違和感や、ちょっとした痛みなど、「あ、これは風邪をひいたかな」と感じたときに有効な対策としておすすめしたいのが、「鼻うがい」です。 風邪ひいた!鼻洗浄(鼻うがい)できるハナノア使ってみた. 正しい鼻うがいは、風邪・インフルエンザ、アレルギー性鼻炎などの予防に効果を発揮しますが、間違った方法で行うと逆効果にもなるのです。 また、やりすぎも鼻の粘膜をいためるので、よくないのです。 鼻うがいの効果と注意点 鼻うがいとは、鼻の中に生理食塩水を入れて異物を洗い流す方法のことです。異物とはウイルスやほこり、花粉や細菌のことを指しています。鼻うがいは、こうした異物を直接洗い流すうがい法です。 風邪は年中いつでも発症しますが、暖房の影響もあり、乾燥が進むこの季節は、特に積極的な予防が必要になってくるのです。, 風邪をひかないようにするには、手洗いやうがいをこまめに行い、衛生的な生活を心がけることが重要です。バランスの良い食事や十分な睡眠など、日ごろから免疫力を高める努力も大切です。免疫力が高ければ、ウイルスや細菌に感染しても、軽症で済むことが多いのです。 では、湿度の変化はどうでしょうか。 アレルギー性鼻炎や花粉症体質だと、その症状は鼻づまり・鼻水として出てくることが多いですね。軽度の鼻づまりや鼻水であれば特に気にせず過ごすことはできますが、あまりにも症状が悪化してくると集中力低下や頭痛、また口呼吸になることによってさらに気管支炎を発症するなど様々な弊害が出てきてしまいます。, そういった場合、薬以外で症状を緩和させる対処法が鼻うがい。アレルギー性鼻炎だけでなく副鼻腔炎の症状を悪化させないために鼻うがいを実践する人も多いですね。また、耳鼻科によっては鼻うがいを推奨している病院も多くありますが、危険性はないのでしょうか?, 鼻うがいの危険性についてお伝えする前に、まずメリットと効果について。そもそも鼻うがいの目的は、鼻粘膜に付着したアレルゲン(花粉やホコリなど)や空気中に浮遊している細菌や有害物質(Pm2.5や黄砂など)を取り除くことが最大の目的です。, 例えば花粉症などのアレルギー性鼻炎であれば、鼻粘膜に花粉などが付着している状態を鼻うがいによって洗い流すことで鼻炎症状が悪化するのを防ぐ効果があります。また、副鼻腔炎であれば鼻粘膜に付着している細菌や有害物質を洗い流すことで症状が悪化するのを防ぐという効果があります。, これは確かに事実で、鼻の具合が悪くなるといった症状すべてにおいて鼻粘膜を清潔に保つことは症状が悪化する事を防ぐ効果があるんですね。, 実際に鼻うがいを実践している人の感想として特に多いのが「鼻がツーンと痛む」というもの。これは危険性とまではいかないですが、原因としては塩分濃度が誤っている可能性が非常に高いです。鼻うがいをする時には水と食塩を混ぜて塩分濃度0.9%の食塩水をつくる必要がありますが、この濃度は私たちの体に流れている体液の濃度と同じです。, 塩分濃度がこれとズレている場合には、浸透圧の関係でツーンと痛みを伴ってしまうんですね。浸透圧とは、外側と内側の液体濃度の差です。長時間、お風呂に使っていると手がふやける現象が起こりますが、これと同じなんですね。手がふやけてしまうのは、外側(お風呂のお湯)と内側(体)の浸透圧が違うため。外はただの水、内側は血液が流れていますからね。このように、浸透圧が違うと水分が外に出ていこうとしてしまうので、鼻うがいをしたときにツーンと痛みを感じるので塩分濃度にはしっかり注意しましょう。, 鼻うがいをするための食塩水を使う時にはしっかりとデジタルの計りで量を計って作ると良いですよ。また、もし分量が不安だったり、その都度つくるのが面倒だという場合には専用の洗浄液を使うという方法もおすすめです。それほど高くない値段でドラッグストアなどで販売されていますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。, 特にやってしまいがちなのが、水道水を使って鼻うがいをするという方法。まず1つ目の危険な要素としては、水道管のサビが残っている可能性が考えられるということです。あなたも経験があるかもしれないですが、家の蛇口をひねったときに赤い水が出てきたという場合。これは、水道管(厳密に言うと給水管と言います)が錆てしまい、この錆が混入したもの。特に築年数が古いマンションや住宅は要注意ですが、このサビが目に見えないほど細かく入っていうケースが考えられます。これはもちろん、鼻の粘膜にとっても悪影響ですし、粘膜自体を傷つけてしまう危険性があります。, また、ご存じのとおり水道水には塩素が使われていますね。この塩素、安全に水を飲むためには細菌などを死滅させる効果があるので助かるものではありますが、鼻うがいということを考えると危険です。塩素自体は水を安全に飲むために入れられている、ということが大前提ではありますが、よく考えてみてください。塩素本来の目的は、水道水にいる細菌を死滅させるための薬品です。これだけでも鼻の粘膜にとって良い影響があるとは考えにくいですね。また、この塩素自体、人の細胞を破壊する酸化作用を持っているということはすでに確認されています。これは粘膜を傷つける危険性もありますので、水道水を鼻うがいに使うのは避けましょう。, 鼻うがいをする場合は、危険性を極力避けるためになるべくミネラルウォーターなどを使うようにしてくださいね。, まれにですが、鼻うがいをした結果として中耳炎になってしまう人がいます。これには2つ原因があるんですね。まず1つ目ですが、鼻うがいをする時の姿勢です。洗面台やシンクなどで鼻うがいをするので、自然と前かがみになりますね。このようにしっかりと前かがみの姿勢で実践すれば問題ないのですが、直立のまま、また上を向いたりして鼻うがいをすると食塩水が耳の方に流れてしまい、中耳炎になってしまう危険性があります。, もう1つ、副鼻腔炎(蓄膿症)を患っている場合。軽度の蓄膿症であれば全く問題ないですし、鼻粘膜を清潔に保つために鼻うがいは有効です。ただし、重度の蓄膿症で頭痛や頬が痛むなど症状が深刻化している場合。この状態で鼻うがいをしてしまうと、膿で食塩水が流れる方向が変わってしまい、耳の方に流れてしまう危険性が考えられます。もし蓄膿症が重症化していて鼻うがいを実践する場合には、しっかり耳鼻科のお医者さんに相談してから実践するようにしましょう。, 花粉症やアレルギー性鼻炎の症状を軽減させるために鼻うがいを実践するわけですが、実は逆効果になってしまう危険性もあります。なぜか?というと、そもそも鼻粘膜はとっても繊細です。強く鼻をかんだり、また血管収縮成分の入っている点鼻薬を使うだけでも鼻血が出ることはありますよね。このようにデリケートな組織となっているので、鼻うがいをあまり多く行ってしまうと粘膜自体を傷つけてしまう危険性があるんですね。, 粘膜が傷ついてしまいますと、そこからアレルゲンが侵入したり、傷を修復するために粘膜が腫れて鼻づまりが悪化することがあります。こういった危険性を避けるためにも、鼻うがいは1日に2回(朝と夜の1回ずつ)にとどめておきましょう。また、もし鼻血が出やすかったり、粘膜が傷んでいるような状態の時には実践しないようにしてくださいね。, ・塩分濃度に注意する