それに対してハイブリッドは、一番高いグレードのEXが222万円(FF税込み)、中間グレードのLXが、205万円、下位グレードのDXが195万円です。 【ホンダ グレイス 550km試乗】スタイリングからは想像できない“ロングランナー” 2019年10月4日(金)12時00分 車重は、ガソリン車のFFが1,100kg、ハイブリッドはFFで1,170~1,200と100kg程度しか変わりません。, サイズは共に5ナンバーサイズです。取り回しの指標となる最小回転半径は、FFだと、5.1m、4WDだと5.3mです。トランスミッションは、ハイブリッドは7速のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)です。ガソリン車はCVT(無段変速AT)です。 そして上級グレードのEXにしかないパドルシフトとオプションを選択できることです。 ライバル車のカローラアクシオと比較すると、ガソリン2WD車で23.4㎞/L(4WD車で16.4㎞/L)・ハイブリッド2WD車で33.8㎞/L(4WD車は設定なし)と、ガソリン車はアクシオに、ハイブリッドはグレイスに分があります。どちらも高水準の燃費数値となっており、コストパフォーマンスの良い車種と言えます。, ガソリン車で132馬力・15.8kgmとパワフルなスペックのグレイスは、ライバル車のカローラアクシオと比較しても、109馬力・13.9kgmとかなりの差があります。 ホンダ グレイス ハイブリッドは、高燃費性能と高品質なスタイルや質感を持ち合わせた5ナンバーサイズのハイブリッド中心のセダンです。ホンダ グレイス ハイブリッドの価格から実燃費やスペックをガソリン車と比較します。 グレイスは「コンパクトセダンの革新」をコンセプトに、5ナンバーサイズの扱いやすさやコンパクトカーの優れた燃費性能と、アッパーミドルセダンのような広い室内や堂々としたスタイル、高い質感、しなやかな走りを融合した、新時代のコンパクトセダンです。 グレイスはトランクスルー機構を採用しており、リアシートを倒すと最大で1,900㎜まで拡大します。6対4分割可倒式なので、3人乗車時でも長尺な物を積むことも可能です。, 室内長2,040㎜×室内幅1,430㎜×室内高1,230㎜のグレイスは、プラットフォームはフィットと同じ物を使っていますが、ホイールベースが2,600㎜とフィット比で70㎜拡大した事もあり、空間効率は良くなっています。 フィットの4ドア版ともいえるホンダ グレイス。今回フィットがマイナーチェンジを受けたのとほぼ時を同じくしてグレイスもmcを実施しました。ホンダセンシングの装備やデザインの変更などが目玉ですが、改めてmc版に試乗し、フィットとの違いも含めて走りをお届けします. 全体的に視界が良くないので、車両状況を確認出来るリアワイドカメラはオプションで設定していた方が良いかもしれません。, 「コンパクトカー比較ランキング」では、コンパクトカー10車種をいろんな角度から比較するサイトです。 ガソリン車のほうが広いと一言に言っても、ハイブリッドモデルはトランクスルーを実現しているので、430Lものトランクルームがあります。 大人が乗っても余裕のある室内空間です。 コンパクトカー10車種を燃費、価格、人気度など総合的に比較してランキングしています。, 2016/09/29 コンパクトカーの中には、ハイブリッド車とガソリン車がありますが、燃費の良し悪しだけでなく、室内の広さや、小回りなどの運転のしやすさなどについても比較をしています。. 年間走行距離が1万km以上走るようならハイブリッドをおすすめします。 近距離の使用目的ならガソリン車、高級感や長距離の使用ならハイブリッドの方がいいかもしれません。, 【新型ノート フルモデルチェンジ最新情報】2020年11月下旬に予約受注開始か!読者からのリーク情報, 【次期新型トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア】フルモデルチェンジは2021年6月?2022年に延期?, 【次期新型トヨタ ランドクルーザープラド 最新情報】フルモデルチェンジは2021年2~4月か!, 【トヨタ】新型車デビュー・モデルチェンジ予想&スクープ|2020年11月6日最新情報, 【新型トヨタ アルファード】フルモデルチェンジは2022年!?ヴェルファイアは廃止へ?, 復活新型ホンダ インテグラの大予想デザインCGを入手!懐かしのカッコインテグラを振り返り, 【南明奈#おため試乗】トヨタ新型ライズを欲しい人は必見!いいとこ取りコンパクトSUV, MOBYは毎日クルマを”使う”人、持っていない人に車を好きになってもらうため、新型車、最新の技術やサービスからドライブ情報まで、車の楽しさや魅力を発信します。, グレイスハイブリッドは損?得?価格・減税や実燃費・スペック・パワーからガソリン車と比較, ホンダ新型シビック・セダン フルモデルチェンジ最新情報!発売日は9月29日で燃費や価格も, 【販売台数が多いセダンランキング2020年最新版】セダン新車販売ランキングTOP6. フィットと比べて、広々としたスペースを確保しつつ、1ランク上の上質なインテリアを実現しています。, グレイスハイブリッドは、ガソリンモデルと比較して有利なポイントが3つあります。 Copyright© トリムの質感が低い。大衆車とはいえもう一工夫欲しい。5. ライバル車と比較すると、カローラアクシオはトヨタセーフティセンスCを上級グレードに装備しており、自動ブレーキの作動上限がグレイスの30㎞/hに対し、80㎞/hと高いほか車線逸脱警報も装備されています。安全面ではカローラアクシオの方に断然分があります。, Aピラーが太めに設計され、三角窓がないグレイスは、斜め前方の視界に死角なる部分が大きくなっています。右左折の際には、細心の注意を払う必要がありそうです。 2014年12月に発売されました。 ガソリン車を含む、全グレードに4WDの設定があり、20万円価格が上昇します。 グレイスハイブリッドは、コンパクトなサイズながら上質なセダンの走りと、内装を兼ね備えています。 メールマガジンの登録・解除はこちら, 新型ハイブリッドセダン「GRACE(グレイス)」を発売. ホンダ グレイス (ハイブリッド)の燃費一覧。全国のオーナーからの給油情報を元にした実燃費が分かります。クルマの乗り方によっても燃費は大きく異なります。車レビューも参考になります。 運転支援システム「ホンダセンシング」装備で長時間走行の負担が減った。4. 同じハイブリッドカーであるインサイトが2014年4月に生産中止してから、8ヶ月後に販売されたことから、後継モデル的役割を担っています。 前席の広さはそこまで違いを感じませんが、後席の足元のスペースは170センチの大人が座ってこぶし2つ半と余裕があります。頭上の空間はこぶし1つ半とあまり余裕はありませんが、リクライニングを1段階倒せばそれなりに何とかなる感じです。, グレイスは、5ナンバーハイブリッドセダンとしては初めてとなる4WDモデルをラインナップしています。中高年齢層をターゲットにした車である事を考えると、4WDモデルの設定があるのはとても心強いです。 一つ目はモーターによる倍近いトルクです。 ホンダのBセグメントセダン『グレイス』で550kmほどドライブする機会があったので、インプレッションをお届けする。, グレイスは現行『フィット』と共通のプラットフォームを使って作られた、アジア市場をメインターゲットとする4ドアセダン。海外では『シティ』名で販売されている。全長4.4m台というセダンボディとしては短めの全長の中に足元空間の広い後席、430リットルの荷室、ハイブリッドシステムを押し込んだ高密度パッケージが特徴。2017年に大規模改良が実施されており、DCTのギア比が前期型と変わっている。, 筆者は2014年末~2015年初にかけて前期型で3300kmほどツーリングを行っているので、前期型と比べてどう変わったかも含めて論じてみる。試乗車は上級グレードの「EX」。試乗ルートは東京~北関東一円で、おおまかな道路比率は市街路4、郊外路4、高速1、山岳路1。全区間路面ドライ。1~2名乗車。エアコンAUTO。, ■長所1. ホンダ独自のエコ運転アシストも搭載されています。 前期型が持っていた姿に似合わない素晴らしい操縦安定性が失われた。2. 計算すると合計で、3万3,125円です。, 【エコカー減税・グリーン化特例 2018年度最新情報】いくら?いつまで?制度丸わかり!, 燃費良い車欲しいな俺の良くて15悪くて13くらいやな最近出たグレイスハイブリッド値段もプリウスより安いし見た目もプリウスより全然良いしカタログ燃費33.4?実燃費平均25くらい全然良いと思う俺が乗れば27は出そうやな— きよ (@yukinohiroyuki) 2015年1月7日, ワイより燃費良いグレイスおるかー❓ pic.twitter.com/xkiencKPZ9— ていよな (@Teiyona) 2017年9月1日, 2万km超えたグレイスくんお腹を空かせていたので給油しました。定速安全運転のお陰で夏の割に燃費良し19.5km/L pic.twitter.com/8RAKEMIhOM— h6626kazushge (@h6626kazushge) 2017年7月22日, グレイスハイブリッドとガソリン車を比較してみた結果、往復10km程度の短距離の買い物などでは、燃費の差は小さなものですが、高速を使った長距離走行では、リッター10kmくらいの差が出るようです。 シックな黒をベースに、ホンダらしい走りを意識したレイアウトです。 ホンダ グレイス ハイブリッドは、高燃費性能と高品質なスタイルや質感を持ち合わせた5ナンバーサイズのハイブリッド中心のセダンです。ホンダ グレイス ハイブリッドの価格から実燃費やスペックをガソリン車と比較します。 今では希少な5ナンバーサイズ(幅1.70メートル以下のコンパクトサイズ)のセダンであり、ハイブリッド中心のラインナップの車です。 重量税は、同じく平成32年度燃費基準20%の車の免税がなくなり、25%課税されることになります。 後席はセダンボディの特質を生かし、充分なスペースを確保しています。 リア周りはセダンらしい、オーソドックスなデザインでまとめられています。 © Honda Motor Co., Ltd. and its subsidiaries and affiliates. 形状がスクエアで実効容量の大きな荷室。5. ホンダ グレイス ハイブリッドを、価格.comに集まるこだわり派ユーザーが、エクステリア・インテリア・エンジン性能など気になる項目別に徹底評価!実際のユーザーが書き込む生の声は何にも代えがたい … ハイブリッド車では、グレイスはエンジンが110馬力・13.7kgmでモーターが29.5馬力・16.3kgmに対し、カローラアクシオがエンジンが74馬力・11.3kgmでモーターが61馬力・17.2kgmとなっており、総合的に見ればこちらもグレイスの走行性能が優れています。 ハッチバックのフィットとの部品共用の影響でスタイリングが不恰好。4. 丸い車が増えた中で、直線的で少しマッチョなボディです。 馬力は7馬力しか変わりませんが、トルクはハイブリッドの方が2倍近い数値です。 ホンダ グレイス ハイブリッドは、ホンダのハイブリッドセダンです。 また、ガソリン車のトランクルームが若干広いです。 ハイブリッド車では、グレイスはエンジンが110馬力・13.7kgmでモーターが29.5馬力・16.3kgmに対し、カローラアクシオがエンジンが74馬力・11.3kgmでモーターが61馬力・17.2kgmとなっており、総合的に見ればこちらもグレイスの走行性能が優れています。走りを重視するなら、ガソリン・ハイブリッドモデル共により走行性能に優れたグレイスがおススメです。, 小型のリチウムイオンバッテリーをリアシートの下に収納したグレイスのラゲッジスペースは、奥行き860㎜×幅1,020㎜×高さ550㎜で容量は430Lとハイブリッドにしては大容量なトランクルームとなっています。(ガソリン車の場合も容量は同じだが、床下収納が追加される。)手前部分の横幅は最大1,280㎜あり、横置きで9インチスタンドキャディバッグが2個と9インチキャディバッグ2個の4個が収まります。 もう一つは長距離時の燃費です。 コンパクトカー比較ランキング2019|低燃費で人気の小型車 , 大きい車から小さい車への乗り換えを考えている層には候補に挙げてほしい存在だ。また、グレイスは5速mtもある教習車も設定されているくらい運転しやすい車でもある。 しかし、グレイスの2018年の販売台数は約7000台と低調だ。 トヨタ「カローラフィールダー」の良い点・欠点|33.8km/Lの低燃費、大容量の荷室. 改良型DCTハイブリッドが好フィールで気持ち良い。, ■短所1. 従来のオートマよりダイレクト感のあるDCTにより、セダンならではのスポーティーな走りが期待できます。, グレイスのグレード別価格比較をします。一番安価なグレードはガソリンのLXです。FF(フロントエンジン前輪駆動)では、175万円(税込み)です。   2019/01/11, グレイスは、2014年12月に発売開始されました。位置付けとしては、2014年2月に生産が終了したインサイトに代わる新型車となります。ラインナップは、ガソリン車とハイブリッド車の2モデル展開で、ガソリン車がLXの1グレード・ハイブリッド車が3グレード用意されています。, ハイブリッド車は、シャトルやフィットハイブリッドなどで既に採用されている「SPORT HYBRID i-DCD」を使用し、2WD車でJC08モード燃費34.4km/Lの低燃費を実現しています。(4WD車は29.4㎞/L)ハイブリッドセダンとしては、カローラアクシオを上回り、クラストップの数値を誇ります。, また5ナンバーハイブリッド車では、初となる4WDモデルを設定し、幅広いユーザーに対応出来る車種となっています。, ガソリンモデルとハイブリッドモデルの2モデル展開しているグレイスは、ガソリン2WD車で21.8㎞/L(4WD車は19.4㎞/L)・ハイブリッド2WD車でJC08モード燃費34.4㎞/Lの低燃費を実現しています。(4WD車は29.4㎞/L)ハイブリッドセダンではグレイスがクラストップ1の数値となっています。 海外で売られている4代目シティをベースにしています。 乗り手の技量や運転パターンに大きく左右される燃費。, ホンダ グレイスハイブリッド EXのリアビュー。こちらは改良前との大きな違いは感じられない。グレイスがデビューしたての2014年末、東京~鹿児島間を3300km旅してみた。積雪がなく、好天が続くとの予報を見て、京都の福知山から鳥取に出て、真冬の山陰道を通ってみた。山陰道を一気通貫で走ったのはこのときが初めて。, 鳥取から米子、島根に入ってしじみの名産地である宍道、出雲大社のある出雲を通り、世界遺産の石見銀山の手前、大田に達するというところで道路案内板が。下関240km。これだけ走ったのだからそろそろ関門海峡が近づいてきたんじゃないかと適当に考えていた筆者は「山陰の広さをなめてたわー」と衝撃を覚えた。, 益田から国道9号線は日本海を離れて瀬戸内に向かう山越えのワインディングロード。そこで感じたのは、どんくさいスタイリングからは想像もできない足の良さだった。良いスキーを履いてパラレルターンを楽しむように、体に感じるGやロールで今、クルマの能力のどのくらいを使って走っているかがわかる。動きもロールから正位置に戻るときの若干のよれなど雑味がないわけでもないが、非常にしなやかだ。パドルシフト付きでギア段のセレクトも自由自在。, ロングラン燃費は24km/リットル台と、良いペースで走ったことを考えれば十分に良い経済性。街乗りグルマでありながら、ロングランがまったく苦にならず、どこまでも旅を続けられそう。格好悪くさえなければ本当に良いクルマなのに…というのがそのドライブの印象だった。, それから4年あまりを経ての再試乗だったが、2017年のマイナーチェンジでグレイスはその方向性を大きく変えたようだった。一言で表現するならば、トータルバランス型から街乗り徹底重視型への転換といったところか。, タイヤは185/55R16サイズのダンロップ「SP SPORT 2030」。グリップと快適性のバランスはまあまあ。街乗りの快適性は改良前も悪くなかったが、現行はそれが格段に強化されていた。市街路や速度レンジの低い郊外区間におけるNVH(ノイズ、振動、突き上げ)は、国産Bセグメントの中では最良であろう。ロードノイズの透過が少なくなっただけでなく、改良前では道路のひび割れ、補修跡、段差などを越えたときに感じられたバスケットボールを平手でパンパン叩くときのような微妙なフロアパネルの共振がなくなった。細かい段差やアンジュレーション(路面のうねり)を通過した時の当たりの滑らかさも向上。チープな見かけとは裏腹に、なかなかの快適移動体になっていた。, 一方で、山岳路におけるナチュラルきわまりない走りやすさは何と引き換えになったのか、影も形もなくなった。もちろん危険なハンドリングということではなく、普通に走るのに何の支障もない。なくなったのは自分の足で走るような、気持ちよいほどの自在感だ。今回は550kmというショートトリップであったため、特性をみようと意図的に夜に表筑波スカイラインなどを走り回っただけだが、サスペンションがよく動いて路面の不整をなめ取るような動きは最後まで感じられなかった。グレイスのメインユーザーは市街地走行主体の近距離用途なので、ツーリング性能を頑張らず市街地向けの項目を良くするというのは正しい判断とも言えるが、個人的には何か口惜しいものを覚えたのも確かである。, 電気モーターを実装したDCT(デュアルクラッチ式自動変速機)とミラーサイクル1.5リットル直4DOHCエンジンを組み合わせた「i-DCD」は、フィットハイブリッドなどでリコールを連発した初期型とギア比が異なる改良型。それが搭載された『フリードハイブリッド』や改良版フィットハイブリッドでは、挙動は安定したものの初期型が持っていた素晴らしい切れ味が失われてナマクラな感じになってしまったのが残念に思われたのだが、グレイスでは爽快なフィールが戻ってきていた。グレイスとフィットは同時期にマイナーチェンジを受けているため、ランニングチェンジで制御プログラムの熟成が図られたのかもしれない。試乗車にはパドルシフトがついてたため、手動で任意のギア段をチョイスすることが可能だった。, 総走行距離557.9km。燃費計はホンダ車の中でもそこそこ正確なほうだった。燃費はショートトリップながら3区間にわけて計測。満タン法による実測燃費は市街路・郊外路・高速を走った区間が21.8km/リットル。郊外路と山岳路を優速に走った区間も21.8km/リットル。郊外路と市街路が半々の区間をエコラン気味に走ったときが29.4km/リットル。オーバーオールでは約24km/リットルであった。以前、改良型フィットハイブリッドの800km試乗を行ったときは変速機が変わって実燃費が落ちたと思ったが、グレイスではそんなことはなかったので、あの時は何か他に原因があったのだろう。依然として十分に良い経済性と言える。, クルマの使い勝手は改良前と変わらず、グレイスの美点だ。不十分に思えるのは後席のヘッドクリアランスで、身長170cm台後半くらいのパセンジャーがきちんと座るとルーフトリムに頭が接触するのではないかと思われたが、それ以外の点については実用車としては本当に素晴らしい。後席はドアとボディの重なり部分が少なく、上下方向の開口寸法が大きく取られているため、うっかり頭をぶっつけたりするような気づかいがない。高齢者の乗り降り性もセダンとしてはきわめて良い。車内からの眺望は前席、後席とも良好で、閉鎖感は非常に小さい。, 荷室はスクエア形状でヨーロッパ車ばりに使いやすい。今回は貨物を積載する機会がなかったが、ラゲッジルームはスクエアなスペースが大きく確保されており、大きな旅行用トランクを並べて置いたりといった用途にも十分耐える。VDA方式による容量は430リットルとそれほど大きくないが、実用性は抜群。アジアのユーザーの要望に応えるという目的あってのことだろうが、後席の乗降性といい、こういう生活実感を大事にした設計はホンダの良心的な部分である。, そんなホンダが何でこんな設計をと疑問に感じられたのはヘッドランプである。改良前と異なり配光特性が悪く、街頭のない暗い夜道を走りにくいのだ。フィットのように身の危険を感じるというほどではないが、ハイビームでも心もとなく感じられる。LEDはハロゲンやプラズマ放電管に比べて光の指向性が高いので、意図的に拡散させてやらないと照射範囲の境界線がスッパリと切れ、照らされていないところが真っ暗になる。ホンダ車でもちゃんとそういう設計になっているモデルもあるので、技術面で問題があるとは思われない。できれば改良していただきたいところだ。, ホンダ グレイスハイブリッド EXのサイドビュー。ずんぐりとしたフォルムだが、空力特性は良さそうだった。全長4.4m台という制約の中で室内長を最大化し、荷室も大きくという、スタイリング面では不利な要素が満載であることを考えると、グレイスがある程度ずんぐりした格好になるのは避けられない。が、グレイスがこんなにずんぐりしたデザインになった理由はそれだけではあるまい。外板の一次プレスをフィットと共通化しようという意図が強すぎたのが、極度に前につんのめったようなフォルムになった一因だろう。, 90年代、ホンダは『ドマーニ』という、フォルクスワーゲン『ヴェント(3代目ゴルフの派生セダン)』に似た4ドアセダンを出していたことがある。地味だったため販売は芳しくなかったが、ハイデッキ化で荷室容量をキッチリ稼ぎつつ車内スペースも確保し、それでいてセダンらしい凝縮感のあるデザインを実現していた。本来ならああいうフォルムを基本として空力を整えながらデザインを与えていくほうが、ずっといい形にできただろう。, それでも改良前に比べると、セダンらしさは増しているように感じられた。2017年のフェイスリフトでフロントフェイスの厚み感が増したことが功を奏したのであろう。また、今回の試乗車は綺麗なブルーメタリックに塗られていたが、それがスバル『WRX STI』と被るようなイメージを醸しており、それも印象を良くするのに貢献していたような気がした。, グレイスは今となっては貴重な5ナンバーサイズの4ドアセダン。トヨタ『カローラ』がに3ナンバーに移行した今となっては、5ナンバーはこのグレイスとトヨタ『プレミオ/アリオン』くらいしかない。トランク付きの小さなクルマが欲しいというカスタマーは高年層が主体であろうが、ハイブリッドという条件も加味するとグレイス一択という状況になった。, グレイスの販売が今後も現在のレベルで推移するならば、もはや5ナンバー幅を厳密に守ったセダンの需要自体がないに等しくなったとみるべきだろう。ライバルを探すとすれば、むしろBセグメントの5ナンバーハッチバックだが、それらのモデルを見回すと乗り心地や静粛性の点ではグレイスが相当上回るので、直接競合は少ないだろう。同じホンダの小型ステーションワゴン『シャトルハイブリッド』が好敵手だ。, ホンダ グレイスハイブリッド EXのリアビュー。こちらは改良前との大きな違いは感じられない。, タイヤは185/55R16サイズのダンロップ「SP SPORT 2030」。グリップと快適性のバランスはまあまあ。, ホンダ グレイスハイブリッド EXのサイドビュー。ずんぐりとしたフォルムだが、空力特性は良さそうだった。, 【ホンダ ジェイドRS 450km試乗】カローラのライバルになる?意外にも車中泊向きな独特の居住性, 【日産 マーチNISMO S 700km試乗】想像をはるかに超えた痛快コンパクトハッチだった, 日本に「ちょうどいい」5ナンバーワゴン、ホンダ シャトル 改良モデルの進化[詳細画像], 【日産 デイズ ハイウェイスター 3400km試乗】軽自動車での旅に大型車で味わえない楽しさがある理由[後編], 【日産 デイズ ハイウェイスター 3400km試乗】普通車ライクを目指した軽の長所と短所[前編], 【VW ゴルフ ヴァリアント TDI 3900km試乗】ステーションワゴンの魅力とは何か[後編], ホンダ シティ 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